「甘いものが欲しい…」
「え?」
洗濯物を干し終えた景時さんが、心配そうな顔で近づいてきた。
「だ、大丈夫ちゃん?」
「すいません…ちょっと疲れてるのかもしれないです」
「疲れてるなら断ってくれて良かったのに…」
「いいえっ!私もお洗濯好きですしっ!」
景時さんと一緒、だから…という、ある意味一番大切な言葉を伝えられずにいたけれど、本心には違いない。
そんなあたしの内心を知ってか知らずか、急に笑顔になった景時さんが子供をあやすかのようにぽんぽんと頭を撫でてくれた。
「うん。オレも君が洗濯好きで嬉しいよ」
「…はい」
この人のこんな優しい雰囲気、大好きだなぁ…
そんな事考えていたら、ふと景時さんが何かを思い出したようにぽんっと手を叩いた。
「洗濯手伝ってくれたお礼にお茶でもどうかな。ちょうどほら、干し芋もあるし」
さっきまで何もなかったはずの彼の手に、干し芋がひとつ。
「ヒノエくんが持ってくる唐菓子ほどじゃないけど、さ。これも美味しいよ?」
遠慮がちに、申し訳なさそうに…
でも、相手に喜んで貰いたいという気持ちに溢れた、素敵な、幸せな甘い気持ち。
「はい!頂きます!」
「良かったぁ〜、じゃあオレお茶の用意してくるから、待っててね」
不足していた心を埋めてくれたのは、彼自身が纏っている…甘く優しい雰囲気
2008web拍手、名前変換入れて手を加えて再録。
お砂糖シリーズでUPしていたものです。
和彦さんボイスなのに癒されるという景時さん。
他キャラは心臓に悪いのに…何故だろう。
そしてあのヘタれっぷりが愛しいよね…朔ちゃんに弱いとことか大好きです。
干し芋、大好きです。
近所の八百屋さんで売ってる干し芋が100円なんだけど、そのままもぎゅっと食べれて美味いんだ!
スーパーとかの298円とか買う気なくなるぐらい(笑)
…あれ?なんかコメント色々おかしくね?(苦笑)